LinkStation(LS-HGL)を修理する


先日,約4年使用しているNASのLinkStation(LS-HGL)が故障した。
最初の兆候は一週間前,急にLinkStationにアクセスできなくなった。NASNavigator2からも消えている。LinkStationの電源LEDとステータスLEDは緑点灯の状態。再起動しようと,POWER OFFにしても停止しない,大変困った状態。このときはNASへアクセスがないことを確認して,電源コードをコンセントから引っこ抜いて強制停止させた。その後,起動するとアクセス可能となり一安心。後々,この時にバックアップを取っておけばよかったと痛感することになるとは…。

一週間後,再びLinkStationにアクセスできなくなった。一週間前と同じ状態。調子悪いなぁと思いつつ,やはり電源コードを引っこ抜いて再起動を実施。...起動しない。ファンもHDDも回転している様子がない。電源LEDは消灯し,ステータスLEDが赤色で7回点滅してる状態となっている。何度か電源OFF⇔ONを繰り返してみたが症状は変わらず。LinkStationは諦めるとしても,中身のデータのバックアップがない。データが取り出せないとなるとかなり困ってしまう。ていうか,これまで作ってきたソースの全てがあるので涙ものである。さぁどうしたものか。

BUFFALOのHPのよくある質問によると,7回赤点滅は「 NAS Navigator2で検出することができず、すべてのハードディスクが故障しています。 弊社修理センターへ修理をご依頼ください。」と書いてある。しかも「データの復旧はできません」と追記されている。いや,そこを何とかしたいんだけど…。

ネットで色々と検索すると,電源を交換して復活した方もおられました。うちの症状にそっくりなので,電源を交換すればうちのLinkStationも復活するかも!これは期待大です!

電源の不具合といえば,真っ先に疑うのは電解コンデンサの劣化です。早速,LinkStationを分解してみました。分解の参考にしたページはこちら

電源ボードを取り出してみると,電解コンデンサの1つの頭が膨らんでいる。この電解コンデンサは5V電源の平滑回路用の部品のようです。テスターで電圧を測定すると5.0Vでています。手持ちのテスターでは測定できませんが,コンデンサの劣化によりリプル増加やノイズが発生しているのでしょうか?ここは思い切ってコンデンサを交換してみます。


手前の緑色の電解コンデンサの頭が膨らんでいます

交換した電解コンデンサは容量2200μF,耐圧10Vです。コンデンサ交換した電源ボードをLinkStationへ取り付けて,復活を祈りつつ電源ON。...電源LEDが緑点灯し,ファン・HDDの回転音が聞こえてきました。ステータスLEDも正常な緑点灯。NASNavigator2にも表示され,データアクセスもOK。よかったー,復活したよー!これで安心せずに,ちゃんとバックアップを取るぞと心に誓いました。


電解コンデンサを交換しました

これまでの話とは全く関係ありませんが,電解コンデンサを買いに十数年ぶりにパーツ屋に行き,そんでこれまた十数年ぶりに半田コテを握りました。LinkStationが復活した喜びと共に,ワンボードマイコンを製作していた頃の熱い思いが込上げてきました。懐かしいな~。また電子工作してみようかな。
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